こぎん糸と刺し子糸の違い

こぎん糸と25番刺繍糸、そして刺し子糸と25番刺繍糸の違いは目に見えて分かりやすいもの。

しかし、これがこぎん糸と刺し子糸の違いとなるとなんだか一気に分かりづらくなりませんか？

同じ綿100％の糸ですし、光沢を抑えた発色といい見た目もよく似ています。

25番刺繍糸のように一本一本引き揃えてから使う訳でもなく、そのまま使うところも同じです。

初心者ぴよ

あ～！うん、正直ぼくには違いが分からないかも……

ですので、今回はこのよく似たこぎん糸と刺し子糸の違いについての話をしていきたいと思います。

しろくろ

私自身、これはちょっと最初は差が分からないなぁと思っていたところなので、同じように感じている方の参考になれば幸いです

こぎん糸と刺し子糸の違いは太さと撚りの強さ

始めにざっくりとした答えを述べると、こぎん糸と刺し子糸の違いは大きく二つ。

一つは糸の太さ、もうひとつは糸の撚りの強さです。

しろくろ

と、言うわけで、ここからはこの二つについて順番に説明していきます！

こぎん糸は太め、刺し子糸は細め

まずは糸の太さですが、基本的にはこぎん糸は太め、刺し子糸は細めになります。

こぎん糸が6～10本撚りの糸であるのに対し刺し子糸は大体4～6本撚りの糸ですので、やはりそこで太さに差が出ます。

初心者ぴよ

ええと、〇本撚りの糸……ってどういうこと？

しろくろ

簡単に言うとこぎん糸や刺し子糸は細い糸を何本も合わせてねじって1本の糸に仕上げているので、その細い糸が何本合わさって出来た糸か、ということだね

初心者ぴよ

なるほど！……ってあれ？じゃあ6本撚りのこぎん糸と6本撚りの刺し子糸って何が違うの？

しろくろ

それは当然の疑問だと思うので、次の項目で説明していくよ

こぎん糸は撚りが甘く、刺し子糸は撚りが強い

もうひとつの違いとしてこぎん糸は撚りが甘く、刺し子糸は撚りが強いという差があります。

先ほどこぎん糸や刺し子糸は細い糸を何本も合わせてねじって1本の糸に仕上げている、という話が出ましたが、このねじりの強さが撚りの強さです。

刺し子糸はこの撚りが強く、しっかりした強度があって滑りの良い糸。

対してこぎん糸は撚りが甘く、完成時にふわっとした印象を出せる糸です。

しろくろ

刺し子糸は実際に晒などの生地を「縫う」糸だから撚りを強くしないと途中で崩れちゃうけど、こぎん糸は布目をすくって刺していく糸だから刺し子糸ほど撚りを強くしなくても糸が崩れないので、刺しあがりのふっくらとした仕上がりを重視して作られている……と言えばわかりやすいかな？

初心者ぴよ

なるほど～！それぞれの使い方に合うように作られているんだね！

しろくろ

もっとも明確な定義はないし、刺し子糸はこぎん糸に比べて展開しているメーカーさんも多いので種類が豊富で、結果として中には刺し子糸の割には太くて甘い撚りの糸もあったりはします。ただ、それでも比べてみるとやはりこぎん糸のほうが太くてふっくらしていますよ

手持ちの刺し子糸の太さを比較してみた【現在16種】多種多様なメーカーさんが良質な商品を世に送り出している刺し子糸。 実際に使うのは勿論ですが、とても綺麗で、私は見ているだけでも楽し...

まとめ

初心者ぴよ

よし、簡潔にまとめるとこんな感じかな？よかった～違いがわかってすっきりしたよ！