刺し子に限らず、何か新しい手芸を始めよう!と思った時に、面倒なのが新しい道具の準備。
最初から『これから沢山やっていくぞ!』と決めているなら本格的に揃えてしまえばいいので逆に迷うことは少ないと思いますが『試しにやってみたい』『やってみたいけど続くかわからない』なんて場合もありますよね。
この場合、一気に色々道具を揃えるというのは少々ハードルが高く『お試し程度なら家にあるもので代用できないかな?』なんて考えてしまうのが人の性だと思います。
特に、他の手芸を色々やっている方だと家に使えそうに見えるものが沢山あったりするので尚更ですよね。
そこで今回は、他の刺繍をやっている方なら家に沢山あるであろう25番刺繍糸で刺し子をするとどうなるのか?について、実際にやってみたことがあるのでその話をしたいと思います。
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実際に刺繍糸で刺してみた刺し子の花ふきん
実際に刺繍糸を使ってみた物の写真がこちらです。
布はセリアの図案入り刺し子ミニ花ふきんの十字花刺しを使いました。
この写真を見ながら、おそらく代用の際に気になるであろうことをいくつか説明していきます。
刺し子に使うなら刺繍糸は何本取りが良い?
これに関しては、最終的に好みとしか言いようがないです。
何しろ、刺し子糸自体がメーカーさんによってかなり太さに差があるので、一概にこのくらいの太さという指標が無いのです。細口、太口、などと表記があっても本当に全然違いますので。
なので、絶対にこれが良いよ!という意見は出せませんが、一応私が作ったふきんですと試しに薄いグリーンの糸は2本取り、ピンクの糸は4本取りでそれぞれ変えて刺しています。
コスパはあまりよくない
刺し子は、結構な量の糸を使います。
一般的に25番刺繍糸は1かせ(1束のこと)8mなので刺し子をするのに仮に4本取りで使うなら12m、2本取りでも24mしかありませんが、刺し子糸の1かせはこれも一定では無いのですが40mとか100mとか、もっと凄いと370mとかあります。
値段の幅も広いのでこれも一概に言えないのですが、お試しでも買いやすい量の40mで100円の刺し子糸もありますし、前述の370mのかせを出している小鳥屋の刺し子糸は370mで300円とか凄まじいコスパです。
刺し子針も刺繍針で代用できるの?
糸が刺繍糸だったので針もフランス刺繍針で試してみましたが、特に不都合を感じることもなく刺せました。
ただ、比較すると刺し子針のほうが刺しやすいのは確かです(刺し子針は長さがあるので、その点が刺し子をするには便利です)
ふきんとしての実用性を気にしないなら代用可能
個人的な結論を言うと、ふきんとしての実用性を気にしないなら代用可能だと感じました。
ようするに、ふきんとして仕上げるけれど主にインテリア用で実際にふきんとしては使わないとか、刺し子の技法を使って刺した布をバッグに仕立てるだとか、とにかく実際にふきんとして使って頻繁に洗濯する場合を除けば仕上がりとして問題はないですし、特に刺しにくいということもありませんでした。
刺繍糸を刺し子で使い続けようと思うのならあとは刺繍糸と刺し子糸の光沢差による好みや、コスパ面の兼ね合いになっていくと思いますが、少なくともお試しであるものでやってみたい!という場合は問題ないと思います。
また、何といっても刺繍糸は刺し子糸に比べて色数が豊富ですので、こんな色を使いたいけど刺し子糸では見つからない!という場合には選択肢のひとつに成り得るでしょう。
まとめ
- 刺し子糸は、実用性(耐久性)を気にしないなら刺繍糸で代用可能
- ただし、コスパはあまりよくはない
- この色を使いたい!という時の選択肢には入るかも
- お試し程度なら刺し子針も刺繍針で代用して問題無い
色々と書きましたが、総括して家にあるものを使ってお試しで刺し子をやってみたいという場合なら、一度刺繍糸で試してみるのは悪くない選択肢ではないでしょうか。