2018年秋。突如ダイソーに現れ一躍人気商品となったビスコーニュキット。
私も当時、ついに100円でビスコーニュキットが買える時代か~!と驚きながら早速購入して楽しませて頂いた想い出があるのですが、どうやら未だに売っている店舗もあるらしいと耳にしたので、今更ながら今後このキットを手に取るかもしれない初心者さんに向けて、クロスステッチ好きの1消費者としての目線から少し話を残しておこうと思います。
また、これから手に取ろうか迷っている方以外にも、買ってはみたけど躓く箇所がある、という方は注意点のところを読んで頂ければ疑問が解決するかもしれません。
Contents
初心者向けとしての良い点
刺繍枠とほつれ止めの処理がいらない
基本的には必需品の刺繍枠なのですが、ダイソーのビスコーニュキットを作る場合は刺繍枠は必要ありません。というか、実質使えません。
この布が硬い件、元々刺繍が好きな人間からするとお世辞にも質が良いとは言えないのでまあ100均商品だしな……と思うところだったりするのですが、逆に初心者向けという視点で見るととても親切だと思います。
また、同様に布の硬さが理由でほつれ止めも必要ないです。
すぐに使える
ビスコーニュはそのまま針山として使えるので、これからクロスステッチをやっていきたい!と思う初心者さんにはピッタリのアイテムだと思います。
安い!
ある意味当然なのですが、100円でビスコーニュキットが買えるというのはやはり凄まじい安さです。
どのくらい安いかと言うと、一般的にビスコーニュキットの相場は1000円前後です。
初心者向けとしての悪い点
刺繍糸の質が悪い
最大の欠点は、刺繍糸の質が悪いという点です。
刺繍糸の場合、完成後のクオリティ以前の問題として質の悪い糸は単純に絡まりやすいので、刺繍糸に慣れていない初心者さんだと余計に扱い辛いと思います。
なので、このキットでクロスステッチ初挑戦!な初心者さんは、この糸の扱い難さについては仕方がないんだ!くらいの心持ちでやると良いと思います。糸が絡んでしまうのはあなたのせいではありません。
また、これのある程度の対処法としては、刺繍糸を短めに取って行くと良いでしょう。キット内の説明書には50cmの長さに切りますと書かれていますし、この50cmという数字は一般的な効率も考慮しつつのやりやすいと言われている長さなのですが、これは実際のところあくまで有名メーカーの質の良い糸を前提とした話ですし、結局のところ個人差もあります。なので、絡むようなら少し短くしてみてください。多少改善される筈です。
説明書に誤植がある
思いっきり説明書に誤植があります。
これについては後述の注意点のほうでお話します。
説明書を見ながら制作する時の注意点
バックステッチは1辺33目が正しい
これが前述の誤植です。
説明書のビスコーニュの作り方の項目3「ピンクッションに仕立てる」にはバックステッチ(1辺45目)という説明が2回出てきていますが、両方とも1辺33目の間違いです。
洗濯は仕立て前に
最後にしれっと糊を落とす為にぬるま湯で手洗いとか書いてあるのですが、わざわざ綿を入れた完成後に洗うメリットは無いので仕立てる前に洗ってしまうのが良いと思います。
キット指定のぬるま湯か水かの違いはありますが、クロスステッチ作品の洗濯方法については別記事で詳しく解説していますので、そちらも参考にしてみてください。
ダイソーのビスコーニュまとめ
- 多少の注意点はあるけど基本的には初心者さんにおすすめ!
- 刺繍枠やほつれ止めの処理が必要無く手軽
- とにかく安い
- 刺繍糸の質が悪く扱い難いのが欠点
- 説明書の誤植などには要注意!