『100円均一のセリアに図案印刷済みの刺し子布があるらしい』
発売後、かなり手芸界隈では話題になったので、そんな話を聞いて興味を持った方、きっと沢山いらっしゃるだろうと思います。
しかしこのセリアの刺し子用ふきん、パッケージの裏側にも簡単な説明が書いてあったりはするのですが……初心者さんには少々分かりにくい部分があったり、実際に開けてみると商品と数字が合わなかったりする部分があるんですよね。
また、発売当初(2018年9月頃)とは図案の種類が増えた結果、以前は無かった新たな問題が発生しているようにも思いますので、今回のこの記事ではその辺りも解説して行けたらと思いますので、セリアの花ふきんに興味のある刺し子初心者さんは是非参考にしてみて頂ければ幸いです。
図案の選び方編
いきなりですが、前述の「図案の種類が増えた結果、以前はなかった新たな問題」の話をします。
セリアの花ふきんは発売当初、この写真中央の伝統柄図案入というシリーズしかありませんでしたが、最近では両脇にもあるように色々種類が増えて来ています。
そして、この初代である伝統柄図案入のシリーズは一目刺しという初心者でも迷わず刺せる分かりやすいものであった為、当時は特に問題はありませんでした。
また、写真右側の伝統柄2についても、一目刺しではありませんが伝統柄と言うだけあって、書籍などを探せばすぐに刺し方が出てくるようなタイプのものです。ここまでは初心者さんであっても問題ないでしょう。
問題は写真左の植物柄と、写真には無い北欧柄についてです。
これらはセリア独自の図案ですので、刺し方を自分で考える必要があります。つまり、あまり初心者向きではありません。
なので、伝統柄のシリーズを購入することをおすすめします。
仕立て編
セリアの図案入り花ふきんには、パッケージの裏にふきんの仕立て方の説明も書いてあります。
これ自体は特におかしなことは書いていないので基本的にそのまま参考にして仕立てて行けば良いのですが、2つほど初心者さんには注意して欲しいことがあります。
ふきんは最初に仕立てる
刺し子のふきんは、まず最初に仕立てるものです。
これ、どうもパッケージ裏の一番下に書いてあるせいなのか、勘違いをして最後に仕立ててしまっている方をこれまでに結構見かけたので注意点として挙げておきます。
説明と比べて布の長さが足りないことがある
初代伝統柄の仕立て方の説明を読むと、外周の1cm外側を縫い、その後縫い代を1cmに切り揃えるとありますが、やはりこの辺りは100均の商品だなぁと言った感じで、この通りにやるには布が足りないことが多いです。
これに関しては、ようするに一定の長さに揃えてしまえば綺麗に仕上がるので、布の長さを計ってから自分で外周の外側を0.5cmや0.7cmなどに統一して縫うのが良いでしょう。
ただ、これはセリア側も気付いたようで、伝統柄2や植物柄の裏面をチェックしたら0.5cm~1cmに変わっていました。ですが、初代の伝統柄のほうは未だに1cmになっているので気を付けて下さい。
いざ刺し子開始編
パッケージ裏の説明通り、刺し子はまず外周を縫います。
ただ、セリアの刺し子花ふきんを縫う時に注意して欲しいのはまさにここで、この外周の点線が凄い細かいんですよね。
実は一般的に、刺し子の縫い目は表側と裏側が3:2になるのが美しいとされています。
しかし、この点線通りに縫うとそうはならない上にそもそも細かくて縫いしろのある部分は特に縫い難いので、やりにくかったり法則があるならその通りに縫いたい!という場合はこの点線を無視して表0.3cm、裏0.2cmくらいで縫った方が簡単な上に結果的に綺麗に仕上がると思います。
また、これについてもセリア側も気付いたようで新しめの図案は少々この外周の点線が大きくなってきていますが、初代の伝統柄はこうなっているので気を付けて下さい。
まとめ
- 図案は伝統柄を選べば簡単!
- ふきんは最初に仕立てるもの
- 布の長さが足りなければ縫い線の位置や縫い代を自分で調整しよう
- 外周線の間隔は無視して刺してもOK