専用布以外へのクロスステッチ等を可能にしてくれる抜きキャンバス。
これさえあれば刺繍の幅が広がる大変有り難いものなのですが、上手く仕上げるには少々コツが要るんですよね。
今回の記事では、これから抜きキャンバスを使ってみたい!もしくは、一度使ってみたけど思っていたようには行かなかった……なんて方へ向けて、抜きキャンバスの使い方と簡単なコツを解説します!
抜きキャンバスの使い方
裁断
まずは、抜きキャンバスを裁断します。
この時、図案の大きさに対し余裕を持って裁断してください。
しつけ縫い
裁断が終わったら、次はクロスステッチしたい布の上に抜きキャンバスを置いてしつけ糸でしつけ縫いをします。
この時、外側ぎりぎりを縫ったりはせず、余裕を持った位置で縫いましょう。
クロスステッチする
後はクロスステッチをしていくだけなのですが、ここで注意点が。
穴の空いた専用布に刺していく訳ではないので、クロスステッチ針ではなくフランス刺繍針など先の尖った針を使用してください。
また、通常クロスステッチはふっくらと仕上がるように刺すのが綺麗と言われていますが、抜きキャンバスで刺す際は普段より少しきつめに刺してください。
そうしておかないと、抜きキャンバスを抜いた後に糸が緩くなりすぎて綺麗に仕上がりません。ようするに、抜きキャンバス分の厚みが後で抜けるのでそういったことになります。
さて、クロスステッチが終わった段階で、しつけ糸は取ってしまいましょう。
抜きキャンバスを抜く
いよいよここからは抜きキャンバスを抜いて行きます。
まず、抜きキャンバスを水で湿らせます。霧吹きなどがあれば手っ取り早いですが、無ければ濡らした清潔なふきんなどを当てて湿らせましょう。
しっかりと湿らせた後、端の方から一本一本抜いて行きます。掴む部分が短すぎるとやりにくいので、図案ギリギリまでキャンバスをカットするのはNGです。
また、一般的な書籍などでは「ピンセットを使って抜いて行く」と書かれていることが殆どで、勿論それでも上手く抜けていくなら構わないのですが、私自身は毛抜きを使って抜いてます。個人的にはピンセットより遥かに抜きやすいのでオススメです。
そして、抜きキャンバスの糸が全て抜けたら完成です!
抜きキャンバスの意外な代用品
ちなみにこの抜きキャンバスですが、有名な代用品がひとつ存在します。
それは、網戸です。
まとめ
- 図案の大きさに対して余裕をもって裁断
- しつけ位置はなるべく内側に
- 針はフランス刺繍針など針先の尖ったものを使用
- クロスステッチは普段よりきつめに
- 抜きキャンバスを抜き始める前に湿らせる
- ピンセットで抜きにくければ毛抜きで!