私が刺し子を始めてみようと思ったとき、迷ったことのひとつが刺し始めや刺し終わりの正しい方法でした。
なので、今回はこれから刺し子を始めてみたいと考えている方や、なんとなくで始めてはみたけど実はやり方がしっくり来ていない、という方の為に、刺し子の刺し始めや刺し終わりの方法についての話をしてみようと思います。
前述の通り私自身も実際に気になったポイントですので、現在同じような疑問を浮かべている方の力になれれば幸いです。
本によっても違う刺し始め
ネットで調べてもよく分からなかった当時の私は、まず図書館で刺し子の本をいくつか借りてみました。
本を読めば正解が分かるだろう、と思っていた私でしたが、実際に読んでみると結局は同じように専門書によってもやり方が違ったので、ようするに刺し子の刺し始めや刺し終わりは一定ではないため、どれが正解でどれが不正解というものではないのだな、ということが理解出来ました。
何しろ私はやらない方法ですが、刺し始めと刺し終わりの方法として玉結びと玉止めを紹介している本もあります。
こうなると、後は自分にとってどれがやりやすいか、作品への影響が少なく感じるか、という好みで決めていいことだというのが私の結論でした。
私の刺し始め・刺し終わりのやり方
それでは、ここからは実際に私がやっている方法を例として写真つきで紹介して行こうと思います。
刺し始め
まず、本来刺し始めたい場所の3目先の裏から表に針を出します。
そのまま本来の刺し始めの位置まで刺して行きます。
この時、裏側の糸端は1.5cmほどの余裕を持たせて残しておきます。
ここまで来たら、このまま裏側を見ながら進めて行きます。
裏布を最初の1目は半目だけ針で掬い、次の2目は既に刺してある糸と同じように掬っていきます。
後は次の目から表側に針を出して刺し進んで行くだけです。
刺し終わり
刺し終わりも、表側で刺し終わりたい場所まで刺し切った後に裏側を見ながら進めていきます。
基本的なやり方は刺し始めと一緒です。全く同じように最初の1目だけ半目、後は続けて2目裏布を掬って、そのまま糸端を3mm程度残して切ってしまえば完成です。
糸継ぎ
最後に、糸継ぎの方法も紹介しておきます。これも、裏側を見ながら進めていきます。
糸が終わった3目前の裏側から新たな糸をつけた針を刺し始め、単純に3目分の裏布を掬って表に針を出してから、これまでと同じように刺し進めていきます。
まとめ
- 刺し子の刺し始めや刺し終わりの正しい方法はひとつではない
- 正解が沢山あるので、自分のやりやすい方法が一番!
例として紹介した私のやり方も、あくまで私にとってのやりやすい方法です。
こっちの方が良いな、あっちのほうが良さそうだなと思ったら、とりあえず試してみて自分にとっての良い刺し始め・刺し終わり方法を是非見つけてみてください。